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2013年5月30日 (木)

電事連の津波想定値切り その3

20002月の総合部会議事録に、当時最新の手法で津波想定を計算した結果が報告されている[i]

 

津波想定に誤差が生じることを考慮して、想定の1.2倍、1.5倍、2倍の水位で非常用機器が影響を受けるかどうか分析している。福島第一は想定の1.2倍(O.P.+5.9m~6.2m)で海水ポンプモーターが止まり、冷却機能に影響が出ることがわかった。

 全国に当時あった原発57基のうち、1.2倍の高さの津波で影響が出てくるのは福島第一のほかには島根原発(中国電力)だけだった。津波に対して全国で最も余裕の無い原発であることが、明らかにされたわけだ。この結果は、通産省にも報告されていたと思われる。

 女川(東北電力)、福島第二、東海第二の各原発は、最新の手法で津波を想定し、さらにそれを1.2倍した水位でも影響はないと判断された。今回の大震災で、福島第一だけに大きな被害があった背景には、この「津波に対する余裕の無さ」がある。

[i]

[東京電力福島原子力発電所事故調査委員会]

国会事故調 参考資料 P.41

 

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